山岳テント用語集

山岳テント用語集

当ページでは、登山に使われるテントに関する用語の解説をしています。
キャンプ用語とは少し解釈が異なる用語もあるので、あくまでも登山用語として参考にしてください。

なお、あくまでも、一般的に通用する解釈としてかんたんな説明にとどめています。
厳密な定義としては正しくない解釈もありますのでご注意ください。

あ行

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●アタック型登山
困難な状況で短期集中して行う登山スタイル。
●アルパインクライミング
山岳地帯で行われるクライミング。
●インナーテント
ダブルウォールテントの場合、テント本体のことを指す。
●インナーフレームテント
シングルウォールテントで、生地の内側にフレームが配置される構造のテント。
●インナーマット
テントの中に敷くマットで、体の大きさまでのものを指す。
クッションと断熱のために使う。
テント全体に敷くものは、テントマットと言う。
●内張り
積雪期用テントでテント本体の内側に吊して使う薄い生地のこと。
保温や、霜がテントに凍り付くのを軽減させる効果がある。
●ウルトラライトモデル
極限まで軽量コンパクト化された製品。
取り扱いには細心の注意が必要なのでベテラン向き。
●A型フレームテント
この構造のテントでは、モンベルのムーンライトテントが有名。
●X-TREK™ファブリクス
生地の製品名。
ゴアテックスをテント用に改良したもの。
この生地を使用した製品は非常に高価になるため一般向きではない。
●オートキャンプ
自動車を横付けして行う形態のキャンプ。

か行

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●ガイライン
張り綱のこと。
英語でguy line。紐やケーブルを指す。
個人ブログなどで、ちょくちょくガイドラインと表記されているが誤用していると思われる。
●キャノピー
一部分のみを覆う小型の天蓋のこと。
テントの出口部分に取り付けるフライシートのことを指す。
●キャンプ
野外で生活すること。
登山での幕営とは、少し意味合いが異なる。
●共同装備
パーティーで共用して使う装備のこと。
●グランドシート(グラウンドシート)
テントのフロア面を指す場合と、テント本体の下に敷いて使うシートを指す場合の二つの意味がある。
これは、メーカーによって呼称が統一されてないため。
テントフロア面をグランドシートと呼称しているメーカーは、下に敷くシートのことはアンダーシートと呼んでいる。
●クロスフレーム構造
2本のフレームをX型に配置した構造。
ほとんどのドーム型テントがこの構造。
●結露
空気中の水分が水滴として現れたもの。
不快なだけでなく、シュラフが濡れて保温力が奪われる原因にもなる。
●ゴアシングル
生地にゴアテックスを用いたシングルウォールテントの略語。
●ゴアテックス
防水透湿素材。水蒸気は通すが、水は通さないフィルム。
現在では、テント用の生地は【X-TREK™ファブリクス】という製品が使われるようになった。
●ゴルジュ
渓谷で両岸が高い岩場で狭められた地形のこと。

さ行

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●沢登り
渓谷をルートに使う登山形態。
●山岳地帯
標高が高くて険しい山々がそびえる地域のこと。
●シーム加工
生地の縫い目から雨水が染みこむのを防ぐための加工。
テープを使う方法や、防水性のボンドなどを塗り込む方法がある。
●シームテープ
シーム加工に用いられる帯状の防水用テープ。
●シェルター
野外用語としての英語では、簡易テントのことを指す。
ドイツ語では、簡易テントのことをツェルトという。
しかし、日本では、シェルターとツェルトを分類して呼び分けている。
●ジオデシック構造
テントの構造で使われる意味としては、複数のフレームを用いた多角型構造体を指す。
クロスフレーム構造よりも強固なので、大人数用テントや積雪期用テントで採用されることが多い。
●自在
張り綱の長さをかんたんに調整できる部品のこと。
ラインロック、コードテンショナーとも呼ばれる。
●自立式テント
フレームを組み立てることにより、形状が維持できるテントのこと。
自立式⇔非自立式。
●シングルウォールテント
一枚の壁で作られた構造のテント。
現在では、ダブルウォールテントが主流。
●森林限界
木が育成できない高度のこと。
森林限界を超えたテン場では、風が非常に強く吹く傾向がある。
●スリーシーズン用テント
積雪時以外に使うテントのこと。
冬でも雨が降るならスリーシーズン用テントを使う。
●スリーブ式
ドーム型テントの、フレームの組み立て方式の一つ。
一番オーソドックスな方式で信頼性が高い。
●設営
テントなどの幕営具を張ること。
●前室
ダブルウォールテントで、本体出入り口とフライシートの内側とのあいだの空間を指す。
靴置き場や作業スペースとして重宝される。
●外張り
降雪時に使われる特殊なフライシート。
通気性があり、防水性が無いのが特徴。

た行

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●タープ
屋根だけの構造の天幕。
風の影響を強く受けるので一般登山では使われない。
●耐水圧
生地の防水性能を表す。
一般的なテントの耐水圧は1500mm。
シェルターなどの簡易テントの場合は800mm程度と低い耐水圧の生地が使われている場合がある。
これは、軽量コンパクト化のためで、強い雨は浸水する可能性があるので要注意。
●耐風性能
これは、テントメーカーごとに自主的に行われるので、風速何メートルまで耐えられるといった具体的数値は無い。
テントが壊れかねない強風では、他の場所に張るなどの当たり前の行動をとるようにする。
●ダブルウォールテント
本体とフライシートとで、2つの壁からなる構造のテント。
ほとんどの人はダブルウォールテントを使っている。
●短辺出入り口
少人数用のテントの底面は長方形になっている。
辺の長さが短い面に出入り口がもうけられているテントを「短辺入り口」と言う。
●長辺出入り口
上記「短辺入り口」と対になるのが、「長辺出入り口」。
どちらにもメリット、デメリットがある。
●ツーリングテント
自転車やバイクのツーリングでの宿泊に使われるテント。
見た目は登山用と大差ないが、材質などはまったくの別物の場合がある。
登山用テントに比べて非常に安価だが、山岳地帯での使用に耐えられるだけの性能の保証はない。
●ツェルト(ツエルト)
簡易テントのこと。
沢登りや岩登りでは、昔から使われてきた。
●吊り下げ式
ドーム型テントの、フレームの組み立て方式の一つ。
フレームに本体を吊して組み立てる形式。
強風に弱いとされていたが、現在では改良された製品もある。
●ティピー型テント
円錐形状のテント。
設営の手間や、居住空間の狭さなどの多くの問題点があるので登山に使われることは無い。
●撤収
テントや装備類を片付けること。
設営の簡便さも重要だが、撤収の簡便さも重要だ。
雨の日は、撤収が遅いとテントがびしょ濡れになり雨水の分だけ重量が増える結果につながる。
●テン場
多くの山域ではテントを張る場所が指定されている。
こういった、テント指定地のことを「テント場」(てんとば)という。
そして、それを略して「テン場」(てんば)と呼ばれることが多い。
ただし、沢登りなどでは、指定の無い泊まり場所でもテン場という。
テン場は、幕営地、幕場、野営地、テントサイト、キャンプ指定地など類義語が非常に多い。
当たり前だが、管理された指定地でのテント泊は料金が必要になる。
山=自然。だから無料と考えている人も割りと多い。
●テント泊
テントを使って泊まること。
他に、幕営、野営、露営、ビバークなどが同義語。
山慣れた人は、「キャンプする」といった言い方はしない。
キャンプ=ファミリーキャンプのイメージが強いので使い分けられる。
●テントマット
テント全体に敷く薄いマットのこと。
古くなったテントは雨水が浸水することがある。
装備が濡れるのを防ぐために使われる。
テントマットはかさばるため、ビニールシートを使う人も多い。
●ドーム型
お椀を伏せた形状のテント。
山岳地帯で使われるテントの9割以上はドーム型テントである。
●土間
地面がむき出しになっている部分。
ダブルウォールテントの前室、ツェルトの底面開口部分など。
ティピー型テントやシェルターでは、底面生地が無い製品がある。
こういった構造の製品は、風が防げないので山岳地帯で使うと非常に危険である。
●トレイルラン
登山道を走って移動する登山形態。
略してトレラン。

な行

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※該当なし

は行

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●撥水生地
水を弾く処理をした生地のこと。
防水性能はないので雨を防ぐことはできない。
ツェルトやシェルターの中には撥水生地だけで作られた製品がある。
雨を防ぐことはできないので要注意。
●パーティー
登山のグループ単位のこと。
人数は関係なく一つの隊を表す。
例題「○○山の○岩稜ルートは、年間に5パーティーしか登攀を許さない高難度ルートだ」
この5パーティーのうちに、単独行の登山者がいても1パーティーとして数えられる。
従って、たとえ1人でも1パーティーと数えるのが正しい。
●幕営(ばくえい)
テントなどの装備を使って野外で宿泊すること。
●パッキング
ザックに荷物を収納すること。
●バックパック
ザックのこと。
●パネル
開口部分のこと。
●張り綱(引き綱)
設営や強風対策のために使われる。
張り綱を張らないと、テント破損や吹き飛ばされる原因になる。
●非自立式テント
張り綱などで外部からの固定をしないと形状を保てないテント。
●ビバーク(ビヴァーグ)
フランス語で野宿のこと。
日本では、非常時の幕営の意味で使われる場合がある。
また、非常時の幕営のことを「フォーストビバーク」と定義する人もいる。
この辺の定義は人によって様々である。
●ビビィシェルター(ビビィサック)
シュラフカバーを少し大きくした程度の簡易テント。
軽量コンパクトだが結露が激しい。
●吹き流し
積雪期用テントに使われる出入り口の構造。
巾着袋の口のように絞って閉じる構造。
冬期のファスナー凍り付き開閉不能対策として用いられている。
●フライシート
ダブルウォールテントで外側を覆う生地のこと。
●フレーム
テントの形状を保つための部材。
メーカーによってはポールとも言う。
●ペグ
地面に突き刺して固定する器具のこと。
しっかり固定しないと強風時にテントが壊れる原因になる。
●ベンチレーター
換気口のこと。
円筒型、パネル型、スリット型などいろいろな形状がある。
●防水生地
加工を施して雨水を通さないようにした生地。
生地によって耐水性能に大きな違いがある。
●防水透湿素材
ゴアテックスなどの、水蒸気は通すが、水は通さない素材。
●ポール
構造を保つための部材。

ま行

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●モスキートネット
虫の侵入を防ぎつつ換気をするための構造。

や行

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●雪山登山
冬期に行われる登山形態。
非常に危険で困難な登山。
雪山登山に使うテントは、正しい知識で選ぶ必要がある。

ら行

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●稜線
山の高いところが連なる場所。
単なる「尾根」よりは高いところを指す。
「主脈尾根」と同じ意味。
●レインフライ
ダブルウォールテントで使われる外側の防水シートのこと。
ダブルウォールテントでは、「外張り」と呼ばれる雪専用のシートが使われることがある。
それと区別するために、あえて、レインフライと呼ぶ場合がある。

わ行

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●ワンポールテント
ティピー型テントのこと。