山岳テント基礎講座 1,自分で選ぶ山岳テント

おすすめテント?だいじょうぶ?

[山岳テント][おすすめ]で検索をかけている人が多いみたいですね。
「でも、それで、だいじょうぶですか?」

おすすめテントの落とし穴

テントには、構造や素材の違いによっていろいろな種類があります。
初心者からしてみれば、何をどう選べば良いのか、まったくわからないことでしょう。

ですからネットで検索するのも当然のことかと思います。
でもね、気をつけたほうがいいですよ。

下記は[山岳テント][おすすめ]で検索上位に表示されるサイトが紹介しているテントです。

  • 山のテン場で見たこともないような構造のテント
  • 山岳地帯で使いものにならない耐風性能の弱いテント
  • そもそも山岳用ではないテント
  • 結露するとメッシュ生地を通過して水滴が降ってくるテント

もう、突っ込みどころ満載のテントばかりです。
ヤバイです。
仲間と一晩中、突っ込み話ができるくらいヤバイです。(笑)
ネタとしては最高ですね。(笑)

使い手のことなんて全然考えてませんね。
だって、某サイトなんか、複数記事で世界中の有名メーカーの現行モデルのほとんど全部をおすすめしています。
少しでも利益を上げるために、できるだけ多くの商品を列挙しているだけなんですね。

でもね、私は、そういうサイトが悪いとは思いません。

・山のテン場で見たこともないような構造のテント
→「他人と同じテントなんて論外だ」
・山岳地帯で使いものにならない耐風性能の弱いテント
・そもそも山岳用ではないテント
→「山岳地帯の稜線のテン場には張らないから問題ない」
・結露するとメッシュ生地を通過して水滴が降ってくるテント
→「少しくらい濡れても、1グラムでも軽い方がいいんだよ」

まあ、こういった人もいるわけです。
テントに何を求めるかは人それぞれですから。
私が口を出すのは余計なお世話なのです。

それに、何をおすすめするかは紹介者の自由ですし。
だから私は、おすすめサイトが悪いとは思いません。

上記に書いた以外にも、「こんなもの使ってだいじょうぶなのかよ!?」と思うテントも多くみかけます。
紹介者が商品の性能を正しく把握していないと思われる記事も多くみかけます。

「間違っても初心者が買ってしまいませんように…」
おすすめサイトを見るたびに祈るばかりでございます。

どうです。わかりましたか?。
おすすめを検索しても、かならずしも「自分の望んでいるテントが手に入るわけではない」ということです。

「テントの選び方なんてよくわからない」
「だからおすすめのテントを買う」
厳しい意見を言わせてもらえば、私はこういった人は「考えかたが甘い」と思います。

他人まかせのテント選び…

果たしてこれでいいのでしょうか?
だいじょうぶですか?
あなたは山をナメていませんか?

無責任なテント選び

テントは登山道具のなかでも、かなり重要な役割を果たしています。
テントは「雨、風、夜露、低気温、雪、害虫」といった厳しい自然環境から身を守ってくれます。

テントの種類によって、状況に対しての向き不向きがあります。
それらをしっかりと理解して使わないと、最悪の場合には命を落とすことにもなりかねません。

登山道具は、場合によっては「生死にかかわるとても重要なもの」なのです。
特徴も理解せずに道具を使うということは、とても無責任な行為だと思います。

そう、何を選ぶかは、全てあなたの責任なのです。

あなたは、見ず知らずの他人がすすめたテントに命をあずけられますか?。

自分のテントは、自分で選びましょう

テント選びのよくある質問

よくある初歩的な質問です。
「使いやすいテントは?」
「初めてのテントは?」
「1番良いテントは?」
「大きさは?」

これらの質問にはかんたんには答えられません。
使う人や使う状況によって大きく変わるからです。

「テント?寝られればなんでもいいよ」と言う人もいます。
それは、もちろん、「経験者だから」です。
どうすれば寝られるのか知識や技術をもっているからです。

体力がある人なら、「軽さ」よりも「快適性」を求めるかもしれません。
「少しくらい重くても、快適なテントでしっかりと睡眠を取ることのほうが大事だ」という考えかたもあります。

また、「今後」の活動によっても何を選ぶかは変わります。
「当面は2000m級だけだが、将来は3000m級の山にも登りたい」
そういった場合なら、今の段階で3000m級の山でも使えるテントを購入するほうがいいでしょう。

このように人や条件によってさまざまです。
ですから、単純に質問されても一概には答えられないのです。

そして、またまた、厳しい意見を言わせてもらいます。
初歩的な質問をしてテント選びの答えを出しているようでは考えかたが甘すぎです。

「わからないから人に聞いているのに、何がいけないの?」と思ったあなたは、「わかっていません」
こういった人は遭難予備軍ですね。

>テント選びは、山登り計画と同じ

テント選びは、山登りの計画と同じです。

自分と仲間の「経験、体力、知識、技術、考え方、モチベーション、パーティー人数、人間関係、etc」
自然の状況「天候、季節、コース難度、距離、悪場、藪、標高、森林限界、害虫、etc」
山行計画もテント選びも、これらの要素が関係してきます。

山に行くなら、これらの要素を踏まえながら登山計画を立てると思います。
そして、山行に必要な道具を選びます。

「あの山ならコースタイムに余裕があるし見晴らしもいい」
「昼食は山頂でゆっくりと景色を眺めながらラーメンでも食べるか」
「ラーメンならストーブとコッヘルがいるな」
「山頂は風が強そうだ。体が冷えるといけないから防寒着も持って行こう」
と、こんな感じで装備を考えるかと思います。

ストーブ選びでもいろいろ考えます。
「風が強いとアルコール燃料のストーブは使いにくいな」
「無難にガスにしようか?」
「いや、最近ホワイトガソリンのストーブを全然使ってないな!」
「ホワイトガソリンのストーブなら風にも強いし、少しくらい重くなってもあのコースなら問題ないし…」
と、こんな感じで。

テント選びもまたっく同じ考え方です。

初めてのテントなら人気モデルを買えば間違いはないと思います。
でも、すべての状況に対応できる万能のテントと言うのはありません。
モデルによっても使い勝手がちがってきます。

使い勝手をカバーしようと思うと、関連する装備にも影響がでてきます。

人気モデルのほとんどは薄い生地で作られた軽量モデルです。
そのまま使うと、石ころで穴が開いて水が入ってくるかもしれません。
対策として、生地を傷めないためのシートを用意している人もいます。

テントの入り口が狭いタイプでは、雨の日の炊事が難しいです。
それをカバーするために傘を持っていって炊事をするというやり方もあります。

同じテントでも、特徴を理解して使う方が有効な使い方ができるのです。

それに、買う前にモデルごとの特徴を理解していた方が、より自分に合ったテントを選ぶこともできます。
自分で考えて決めるテント選びは、かなり悩むことになると思います。
でも、悩むことは大切なことだと私は考えます。

日帰りの山行計画でも大いに悩むときがあるでしょ。

「あの山はハードだから荷物は軽くしたいんだよな」
「でも、重くなるけど、あの景色だけは一眼レフで撮りたいし…」とか。(笑)

それと同じです。悩んで結構。おおいに悩みましょう。
悩むということは、それだけ「真剣」ということです。

「真剣になって決めた」
これはものすごく大事なことです。

山の中で悪い状況におちいったときに、この経験があなたを救います。
真剣に決めたことなら、山で後悔にさいなまれずに済むのです。

「これだけのことはやってきたんだ」と吹っ切れます。
真剣に考えたなら、考えたほど、その効果は高まります。

反対に、安易に他人まかせにしていたらどうでしょう。
「あんなサイト信じるんじゃなかった」
「もっと高いテントのほうがよかったのでは…」
「ああしていれば…、こうしていれば…」
次から次にと後悔の念にさいなまれます。

山は甘くはありません

本当に絶悪な状況なら後悔している余裕なんてないのです。
本当なら、状況を打開する方法を考えて行動するべきなのです。

でも、安易な考え方をしているとあとで後悔することになります。
次から次へと押し寄せる後悔の念によって、まともな考えかたができなくなってしまいます。
これこそが「後悔先に立たず」です。

どうです。わかりましたか?。
「自分で選ぶ」ということの重要さが。

当サイトでは、テントに関する知識をできるだけ詳しく解説しました。
これらの知識があれば、テントを選ぶときの大きな助けになると思います。

そうです。当サイトは「テントの選び方」を教えるサイトです。

当サイトで勉強をして、テントについての理解を深めてください。
そして、テント選びに、おおいに悩んでください(笑)

道具選びに悩めるということはとても楽しい時間なのです。
こんな楽しい時間をすてるなんてもったいないではありませんか。
どうぞ、時間の許す限り、しっかり勉強をして自分に最適なテント選びをしてください。

まとめ

■おすすめテントの落とし穴
○「おすすめ」「テント」で検索しても、望んでいるテントが手に入るとは限らない。
■無責任なテント選び
○他人まかせのテント選びは無責任
○道具の知識がないと危険な目に遭うこともある
■テント選びのよくある質問
○具体的な内容でないと質問には答えられない
■テント選びは、山登り計画と同じくらい重要
○正しい知識を得て、自分でしっかりと考えて決めることが重要